はじめに
デイサービスでレクリエーションを行うとき、「何をやるか」よりも意外と悩むのが
最初の一言と最後のシメの言葉ではないでしょうか。
クイズやゲームの内容は決まっているのに、いざ始めようとすると
「どう声をかけたらいいかな?」
「利用者さん、緊張してないかな?」
と迷うこと、ありますよね。
特にクイズ系のレクリエーションは、
「間違えたら恥ずかしい」
「自分はできないかも」
と感じてしまう利用者さんも少なくありません。
始める前の声かけによって、利用者さんをリラックスさせることも、参加しやすい雰囲気を作ることもできると思います。
この記事では、実際にデイサービスの現場で使っている2択クイズの始める前の声かけと終了後の締めの言葉を、そのまま使える形で紹介します。絶対にこの通りにすれば、レクが盛り上がるというわけではありませんが、利用者さんが安心して参加でき、「楽しかった」「懐かしかった」と感じてもらえるそんなレクリエーションづくりの参考になれば嬉しいです。
前口上が大切な理由
レクを始める前の時間は利用者さんにとって、これから何が始まるのか自分は参加しても大丈夫なのかを判断する、大切な時間でもあります。
この時間をさらっと流してしまうのはもったいない。ちょっと言い回しを工夫するだけで、不安からワクワク感に持っていくことだってできます。
特にクイズ形式のレクリエーションでは、
「間違えたら恥ずかしい」
「自分は頭が回らないかもしれない」
と不安に感じる方も少なくありません。
「間違えても大丈夫」
「正解じゃなくてもいい」
と、あらかじめ伝えてあげるだけで、利用者さんの表情がふっと和らぐことがあります。
また、前口上には参加しやすい雰囲気をつくる役割もあります。
・勝ち負けはないこと
・勘でも大丈夫なこと
・考えること自体が大切だということ
こうした声かけがあることで
「ちょっとやってみようかな」
と手を挙げやすくなります。
さらに
「手を挙げることが運動になる」
「○○の話題が出てくる」
といった一言を添えることで、レクリエーションの目的や楽しみ方が自然と伝わります。
前口上があるかないかで、レクリエーションの空気は大きく変わります。
【そのまま使える】2択クイズの前口上(例:昭和の内容を盛り込んだ2択クイズの場合)
💡 前口上のポイント
この時間は「説明」ではなく、利用者さんを安心させる時間です。ゆっくり、やさしく声をかけてください。
それでは、これからレクリエーションを始めたいと思います。
今日は 2択クイズ をやろうと思います。2択なのでね、難しく考えなくて大丈夫です。
どっちかを選ぶだけです。
勘で答えても、正解率は50% ありますからね。
😊 ここで安心させるひと言
間違えても大丈夫ですよ。
間違えても、全然恥ずかしくありません。
正解したら「ラッキー!」くらいの気持ちで大丈夫です。
勝ち負けはありませんし、正解じゃなくてもいいの。
大事なのは、考えること、思い出そうとすること。
それだけで充分、頭の体操になります。
とはいえ、やるからには、みなさん全問正解目指してがんばってください!
✋ 参加しやすくする声かけ
手を挙げることも立派な運動です。
あと、答えるときは、手をしっかり高く上げてくださいね。
手を動かすことも運動になりますので。
🕰 懐かしさをプラス昭和の思い出を楽しみましょう。
今日のクイズの中には、昭和の頃を題材にした問題も出てきます。
昔を思い出しながら、「懐かしいなぁ」と楽しんでもらえたらと思います。
それでは、さっそく始めたいと思います。題して――「〇〇はどっち⁉️」
レク終了後の「締めの言葉」の役割
レクリエーションが終わったあとの締めの言葉も、何か気の利いたこと言えたらなぁって思いますよね。ここ割とさらっと流しちゃってる人、多いんじゃないでしょうか。
私もそうでしたし、レクに時間をかけ過ぎて、最後かけ足になっちゃうこと今でもよくあります。上手く時間配分して、ここをきちんとできると、さらにいい印象を持ってもらえるし、「楽しい時間だったなぁ」って再認識と次回への期待にもなると思います。
① 達成感につながる
締めの言葉で
「よくがんばりましたね」
「たくさん手が挙がっていましたね」
と声をかけることで
利用者さんは
「ちゃんと参加できた」
「楽しかった」
という達成感を持つことができます。
正解・不正解に関係なく、参加したこと自体を認めることが大切です。
② 会話のタネを持ち帰ってもらう
レクリエーションの内容を少し振り返るひと言を添えると、今日の出来事が記憶に残りやすくなります。
「○○の話、出てきましたね」
「〇〇の話、懐かしかったですね」
こうした声かけは、ご家族やご友人との会話のきっかけになります。
「今日ね、デイサービスで〇〇の話が出たよ」
そんな一言が生まれるだけで、レクリエーションはその場限りではなく、生活の中に広がっていきます。
③ 次回への余韻を残す
最後に
「また次もやりましょうね」
「次はまた違う問題を用意しますね」
と伝えることで、利用者さんは
「また参加してみよう」
という気持ちになります。
レクリエーションは、一度きりで終わらせるものではなく、次につながっていく時間です。
シメの言葉でやさしく余韻を残すことで、次回への楽しみが自然と生まれます。
【そのまま使える】レク終了後のシメの言葉
🌸 シメの言葉のポイント正解・不正解よりも「参加できたこと」「楽しめたこと」を大切にします。
みなさん、おつかれさまでした。どうでした?
🎉 まずは達成感を伝える
たくさん手を挙げてくれてありがとうございました。
正解不正解よりもね、参加してくれたことが一番だからね。
考えようとすることが大事だからね。
💭問いかけと 振り返り
昭和を題材にした問題も、いくつかありましたよね。
何の話が出てきました?
〇〇の話や、〇〇の話も出てきましたよね。
懐かしいなぁと思われた方も多かったんじゃないですか。
🗣 会話のタネを持ち帰ってもらう
ぜひね、ご家族やお友だちに
「今日、デイサービスで〇〇の話が出たよ」
「懐かしい話をして楽しかったよ」
そんなふうに今日の話題をお話してみてください。
きっとね、会話も弾むと思いますよ。
🌈 次回への余韻を残す
また次回も、みなさんが楽しめるようなクイズを用意したいと思います。
ぜひ、また一緒に参加してください。
それじゃ、今日のレクリエーションはこれで終わりたいと思います。
ありがとうございました。
まとめ|この記事で伝えたいこと
デイサービスのレクリエーションは、「うまくできたか」「正解できたか」よりも、その時間をどう感じてもらえたかが大切だと思っています。
クイズやゲームの内容が同じでも、最初の声かけと、最後の締めの言葉ひとつで、利用者さんの表情や参加の仕方は大きく変わります。
前口上は
「間違えても大丈夫」
「安心して参加していい時間ですよ」
と伝えるためのもの。
締めの言葉は
「今日、ここに来てよかった」
「楽しい時間だった」
と感じてもらうためのもの。
レクリエーションは、問題を出して終わりではありません。思い出を引き出し、会話を生み、生活の中へつながっていく時間だと思っています。
ここで紹介した前口上や締めの言葉は、あくまで一つの例です。
デイサービスの雰囲気や利用者さんの様子に合わせて、言い回しを柔らかくしたり、自分なりの言葉にアレンジしてもらったらいいと思います。
この記事が、現場で頑張っている誰かの「これでいいんだ」と思える小さなヒントになれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
デイサービスのレクリエーションは、少しの声かけや工夫で、利用者さんの反応が大きく変わります。
今回紹介した2択クイズ以外にも、現場で実際に使っているレクリエーションのアイデアや声かけ例を紹介しているので、ぜひ参考にして下さい。


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