はじめに
5月5日は「こどもの日」。
こいのぼりや柏餅、菖蒲湯など、昔から親しまれてきた日本の伝統行事ですね。
昭和の頃は、庭に大きなこいのぼりを立てたり、新聞紙でかぶとを作ったりと、思い出も多いのではないでしょうか。
今回は、デイサービスや高齢者レクで使える 「こどもの日クイズ」 を10問ご用意しました。
解説と問いかけ、コミュニケーションを含めて10問で30分を想定しています。
懐かしい思い出話を交えながら、レクを進めていってください。
「こどもの日」についての懐かしいクイズを10問用意しました。
2択クイズなので、勘で答えても、正解率は50パーセント!
間違っても大丈夫!考えようとすることが大事です
懐かしさを感じながら、頭のトレーニングをしていきましょう
👦こどもの日クイズ(10問)
🟩進め方
①問題と選択肢A、Bをホワイトボードに書き、大きな声で読み上げます
②Aだと思う人 → 挙手
③Bだと思う人 → 挙手
④正解発表+解説+問い掛けでコミュニケーションを広げる
※会話が盛り上がったら、無理に次に進めなくてOKです。ぜひ会話を優先してあげて下さい。全部終わらなくても、笑顔が引き出せたら成功です。
🗓️第1問
問題:こどもの日の別名は?
A:桃の節句
B:端午の節句
正解:B (端午の節句)
こどもの日は、昔から 「端午の節句」 と呼ばれてきた日本の伝統行事です
「端午」とは、もともと 月のはじめの「午(うま)の日」 を意味していましたが、やがて 5月5日 を指すようになりました
明治以前の5月5日は、今よりも遅い時期(6月ごろ)でした
理由は「旧暦」です
昔の日本は、今のカレンダーではなく 旧暦 を使っていました
旧暦の 5月5日 は、現在のカレンダーに直すと だいたい6月ごろ になります
今の感覚 → 初夏
昔の感覚 → 梅雨前
でした
戦後(昭和23年)に、こどもの日 として祝日になり
「男の子だけでなく すべての子どもの成長を祝う日」になりました
🎏第2問
問題:こいのぼりにはどんな願いが込められている?
A:健康
B:出世
正解: B(出世)
日本でこいのぼりが誕生したのは江戸時代
武士の家では、端午の節句に家紋の入った「旗」を庭に飾っていました
これを見た江戸の町人たちが、「武士が旗を飾るなら、うちはもっと威勢のいいものを飾ってやろう!」と考えたのが始まりです
激しい滝を登る鯉のように、「どんな困難にも立ち向かい、立派に出世してほしい」という親心を込めてこいのぼりを飾りました
武士の旗は風になびくだけでしたが、町人たちは鯉を立体的な袋状にしました
風をはらんで空を泳ぐ姿は、まるで滝を登る鯉そのもの
この「動くおもちゃ」のようなダイナミックさが江戸っ子に大ウケし、全国に広がっていったのです
🛀第3問
問題:こどもの日にはお風呂に何を入れますか
A:しょうぶ
B:ゆず
正解: A(しょうぶ)
菖蒲湯とは?
もともとは端午の節句のルーツである中国の風習が日本に伝わったものです
菖蒲には強い香りがあります
昔の人は「病気や災いは悪い気(邪気)のせいだ」と考えていたため、この強い香りで悪いものを追い払おうとしました
鎌倉時代ごろから、葉の形が「剣」に似ていることや、「しょうぶ」という響きが「勝負」に通じることから、男の子の成長を願う行事へと変化していきました
「菖蒲を他の使い方されてた方いますかー?」
こんな使い方もあったみたいです
「菖蒲のはちまき」
昭和の時代までは、ごく当たり前に行われていた、とてもユニークな風習です
お湯で蒸らしてしんなりさせた、長い菖蒲の葉を、根元を合わせた 2〜3本の菖蒲を束ねて、頭のサイズに合わせてはちまきのように結びます
強い香りが脳を刺激し、邪気を払うことで「1年間、頭痛が起きない」と信じられていました
また「頭が良くなる」「賢くなる」という願いも込められていました
「菖蒲のはちまきやりましたかー?」
「菖蒲打ち」という遊び
菖蒲の葉を束ねて、パンパンと地面を叩いて音を鳴らす遊びがありました
これこそまさに知る人ぞ知る、昭和のわんぱく遊び、「菖蒲打ち」です
菖蒲の長い葉を数本束ねて、持ち手を作ります。それを地面に思い切り叩きつけて、「どちらが大きな音を出せるか」を競います
独特の鋭く強い香りは、昭和の世代にとって「初夏の香り」そのものです
「こんな遊びやりましたかー?」
🍡第4問
問題:こどもの日に「柏餅」を食べる意味は?
A:子孫繁栄
B:商売繁盛
正解: A(子孫繁栄)
柏餅は端午の節句(こどもの日)に食べる縁起のよい食べ物です
柏餅
柏の葉は、新しい芽が出るまで古い葉が落ちないという特徴があります。
そのため「家系が絶えない」「子孫繁栄」という意味があり、家族が代々続いていくようにという願いが込められています
「こどもの日に食べるもの、もうひとつは?」
ちまき
ちまきは中国の風習が日本に伝わったものです。
昔、中国ではちまきを食べると災いを避ける(魔よけ)になると考えられていました。
そのため、子どもが元気に育つようにという願いを込めて食べられるようになりました
🎏第5問
問題:こいのぼりの黒くて大きい鯉のことを何と言う?
A:まごい
B:ひごい
正解:A (まごい)
まごい(真鯉)
- 色: 黒色
- 豆知識: もともと江戸時代に鯉のぼりが始まったときは、この「黒い真鯉」一匹だけを飾っていました
ひごい(緋鯉)
- 色: 赤色(「緋(ひ)」は濃く明るい赤という意味です)
- 豆知識: 明治時代になってから、黒い真鯉の横に赤い緋鯉を添えて飾るようになりました。「こいのぼりの歌」にもあるように、当初は「真鯉の子ども」という設定でしたが、昭和に入ってから「赤はお母さん」という設定が定着しました。
「青とか緑とか、カラフルなやつが登場したの、いつ頃か覚えてますか?」
昭和初期まで、こいのぼりは「和紙」や「綿」で作られていました
昭和30年代に合成繊維が発明され、ナイロン製のこいのぼりが作られるようになりました
合成繊維は発色が良いので、カラフルな色に染めることができるようになったのです
江戸時代の人が今のピンクやオレンジのこいのぼりを見たら、腰を抜かすかもしれませんね
🏃第6問
問題:カラフルなこいのぼりが全国に広まることに一役かった、昭和39年に行われた、イベントとは?
A:万国博覧会
B:オリンピック
正解: B(オリンピック)
ここが大きな転換点でした
昭和39年、東京オリンピックの五輪旗(青・黄・黒・緑・赤)の鮮やかな色彩が最新のカラーテレビによって日本中に刺激を与えました
こいのぼりの一番上に泳ぐ「吹流し」に、オリンピックカラーを意識した鮮やかな5色が使われるようになり、それに合わせて下の鯉たちもカラフルになっていきました
最近のこいのぼりは、住宅事情やライフスタイルの変化によって、かなり多様化しています
大きな庭に高いポールを立てる光景は少なくなりました
その代わりに
- ベランダの手すりに簡単に取り付けられる1m〜2mほどのコンパクトなセット
- 卓上に置けるぬいぐるみのような「ちりめん細工」タイプ
- 壁に貼る「ウォールステッカー」タイプ
など
カラーも、ベージュ、グレー、淡いピンクなど、北欧風のインテリアに合う「優しい色」のこいのぼりが、おしゃれなママたちの間で流行しており
インテリア雑貨の専門店などでは、さまざまなこいのぼりを見つけることができます
「ご近所で、今でもこいのぼり上げてるお家、見かけないですか?」
かなり少なくはなりましたが、たまに見つけると嬉しくなりますよね
実は、端午の節句は海外にもあるんです
もともとのルーツは中国ですが、形を少しずつ変えながら、アジアの国々に広まりました
👧第7問
問題:韓国版 端午の節句「端午(タノ)」、この日だけ女性が乗ることが許された、あるものとは?
A:自転車
B:ブランコ
正解: B(ブランコ)
日本の端午の節句は男の子のお祝いというイメージが強いですが、韓国では女性にとっても非常に大切な日でした
昔、自由に外出できなかった女性たちが、この日だけは外に出てブランコに乗ることが許されました
色鮮やかなチマチョゴリをなびかせて高く舞い上がる姿は、韓国の端午(タノ)の象徴的な風景です
🐛第8問
問題:ベトナムの端午(テット・ドアン・ゴ)、体の中から悪い虫を追い出すために食べる、あるものとは?
A:すっぱいもの
B:苦いもの
正解: A(すっぱいもの)
ベトナムの端午の節句(テット・ドアン・ゴ)は、中国や日本、韓国ともまた違う、非常にユニークな特徴があります
一言でいうと、ベトナムでは「殺虫節」と呼ばれ、身体の中の悪い虫を退治して健康を願う日なんです
ベトナムの5月は本格的な暑さが始まることで、体調を崩しやすい時期です
そのため、この時期の体調不良は「体の中に悪い虫がいるからだ」と考えられました
そこで、コムルウという 甘酸っぱいお酒のような香りがするお米や、プラムやライチなどすっぱい果物を食べて、悪い虫を追い払うのです
🐟第9問
問題:高知県で、こいのぼりの代わりに飾られる、あるものとは?
A:マグロのぼり
B:カツオのぼり
正解: B(カツオのぼり)
高知県黒潮町の「カツオのぼり」
黒潮町 では、こどもの日前後になると
こいのぼりならぬ、「カツオのぼり」が飾られます
つまり、空にカツオが泳ぐ風景です🐟
高知といえば、昔から カツオ漁が盛んな地域で
カツオのたたきが名物の郷土料理
なので、地域の名物をこいのぼりにしたわけです
- 子どもの成長
- 大漁祈願
- 地元の名物PR
を兼ねて カツオのぼりが作られました
全国にはこのような、ご当地こいのぼりがいくつかあるようで
- マグロのぼり…和歌山県那智勝浦町
- タイのぼり…兵庫県明石市
- サンマのぼり…宮城県気仙沼市
など他にもいくつかあるようです
🗞️第10問
問題:新聞紙で作ることのできる、こどもの日ならではの、あるものとは?
A:かぶと
B:手裏剣
正解: A(かぶと)
今ほどモノが溢れていなかった時代、子どものおもちゃも手作りのものがほとんどでした
新聞紙で「かぶと」を作って、広告の紙を丸めて筒状にしたものを「剣」に見立ててチャンバラごっこをした思い出、男性なら一度はあるんじゃないでしょうか
「こどもの頃の、こどもの日の思い出、なにか覚えてますか?」
昭和の頃は、今よりも子どもの数が多かったこともあり、地域全体に活気があって、「こどもの日」に対する力の入り方が全然違っていたのではないでしょうか
最後に昭和のこどもの日の記憶を綴った一文を読んで終わりにしたいと思います
この一文を聞いて、昔を思い出して懐かしい気持ちになってくれたら嬉しいです
【5月の空と僕らの記憶】
見上げれば、吸い込まれそうな青空に巨大なこいのぼり。
昭和30~40年代、まだ高い建物がなかったあの頃、庭先に立てた10メートルもの竹竿の先でゆうゆうと泳いでいました。
おじいちゃんに折ってもらった新聞紙のかぶと。被るだけで、気分はもう立派な若武者です。
広告の紙をきつく丸めた刀を腰に差し、近所の子らとチャンバラごっこ。
最初はかぶとを折っていたはずが、いつの間にか、折り紙大会に。
折り鶴、手裏剣、紙飛行機。
「どっちのが遠くまで飛ぶか」小さな紙一枚に、子どもたちのプライドと知恵が詰まっていました。
「去年より大きくなったかな?」柱の前に立たされ、頭の上に板を当てて刻まれた背比べのしるし。
家の中では紙相撲に興じ、指で土俵を叩くうちに負けず嫌いが顔を出して、最後には畳の上で本当の相撲が始まってしまう……。
そんな光景も、昭和の「こどもの日」ならではの賑やかさでした。
遊び疲れた体を癒すのは、強い香りの菖蒲湯です。
湯船に浸かると、外から聞こえてくるのは、風が吹くたびに「カラカラカラ…」と鳴る、こいのぼりの矢車の音。
あの乾いた音を聞くと「あぁもうすぐ夏が来るんだな」と子どもながらに、しみじみ感じていました。
まとめ
こどもの日には、こいのぼりや柏餅、菖蒲湯など、昔から続くさまざまな風習があります。
こうした行事には、子どもの健康や成長を願う家族の思いが込められています。
クイズを通して、昔の思い出や昭和の暮らしを懐かしんで、ほっこりしてもらえたら、嬉しいです。
デイサービスや高齢者レクの時間に、ぜひ活用してみてください。
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